「戦後の経済分析の中心的テーマは、ケインズ経済学の隆盛とあいまって成長分析に主眼が置かれており、景気循環は成長過程での一時的現象として軽視されてきた。この循環的視点の欠如が経済政策、経済分析、経済予測などの有効性を減殺している。一方、現代的な景気理論は一見精緻化はされたものの数理的分析に傾斜しており、現実的妥当性を欠いている」
「こうした経験的事実と反省を踏まえ、種々の経済現象を歴史的波動の中でとらえるという認識に基づいて、景気循環、景気分析、景気予測などの実証的研究をマクロ、ミクロの両面から推進する集団を設立することにした」(初代会長篠原三代平氏の宣言文から)
|